今から3年ほど前、とある山(確か山梨県の大岳山か扇山)に登っている最中、ふと足元を見るとある物が私の目に飛び込んできました。
それを目にした瞬間(決して誇張表現でなく)脳天を殴られた、もしくは、サッカー審判に耳元で力いっぱいホイッスルを吹かれたような衝撃が走ったのです。
おおよそ、土・砂利・植物で構成されている山中の地面に突然現れたそれに驚きをかくせぬまま、しかし友人同伴だった為あまり長い間立ち止まっているわけにもいかず、すかさず写真を撮り「ごめんごめん」などと軽く謝罪し、なんとか平静を取り戻して登山を再開しました。
一体わたしは何を発見し、どうしてそんなにも取り乱していたのでしょうか?
こちらをご覧ください....
中央に写っているものがなんだか分かりますか?
そう、地面から突き出たパイプと、そのパイプから飛び出す導線たちです。
今までにも、登山道の脇にパイプが通っていたりするのは見たことがありました。
しかしこれは....おそらく地中に埋められたパイプが、人が歩いて土が剥げたことによって表に出てきてしまったのでしょう。
そしてその露出部分が偶然にも(というか壊れてしまったのか?)パイプの出口で、中に入っていた導線が飛び出しています。
わたしにはこの飛び出した導線たちが、外に出たくて地中から脱出してきたかのように(意思を持っているように)見えて、たまらなくポップで愛おしく感じ(こういう作品が作りたいぞ.....!!)と心の中で叫んだのでした。
※元々室外機や電気メーターなどが好きで、絡まる導線やパイプを自分の作品に昇華させたいという気持ちが強かったのですが、なかなかうまく落とし込めず悩んでいたところだったので
そしてこの登山後、帰宅してすぐに制作したのがこちら....「導線の脱出」
まさにNEOの原点とも言える作品が誕生したのです。
(というか山で見たもんそのままやんけって感じですが....)
結論、何故わたしが耳元ホイッスルをやられたくらいの衝撃を受けたかというと、
本来無機質な工業製品などが、自然や人の暮らしと交わることによって「侘しさ」や「愛嬌」
を持つようになるということを発見したからなのです。
まあつまり作品を作るにあたっての大きなヒントを得たということです。
長くなりすぎて自分でも話がよく分からなくなってきてしまいましたが、とにかくNEOはこういった観点から生まれたブランドなのです。
かわいくポップに仕上がっているグッズが多いですが、原点はここにあります。
最後まで読んでくださったみなさまどうもありがとうございました!
これからもこういった感じの記事をちょこちょこ書いていきたいと思いま〜す。(いきなり終わり)
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