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▼針金シートからNEO財布へ

みなさんこんばんは!

確実に秋が深まっておりますね。

ちょっと寒いけどブルブル震えるほどでもないので、夏用のステテコ(UNIQLO)を履いて寝ちゃうけどやっぱり明け方は冷えるので足を折り畳み、茹でエビのように丸まって布団の温かさを噛み締める時期ですよね。

わたしはこの本格的な寒さがくる前のモラトリアム的期間が大好きなのです。つまり秋が大好き!


というわけで、久々に作業場の整理をしていたら面白いものが入っている袋を発見したので中身をご紹介します。


まずはこれ


これは....そう、PVCシートに針金を通しただけの針金シートです。


確か4年ほど前、NEOというブランドを始めるちょっと前に何気なく作ったもの。

まあ何気なくというのは嘘で、かなり意識的に作ったのですが、何を意識していたかというとそれは、前回の記事でも触れた工業製品(この場合は緑フェンス)を日常で使うものにデザインとして組み込めないかと言うことです。


そして次に作ったのがこれ




針金シートを使って袋を作ってみてますね。

これは前回のシートに機能をもたせたものです。


針金を使っていることによって形状記憶します。

しかも透明のPVCなので、中身も透けます。(中に物を入れるとフェンスの内側にある風景のように見える)

これを作った当時の私はものすごい発明をしたような気分になっていたはずです。

現に、当時勤めていたデザイン事務所の社長に自慢げに見せてプレゼンしたのを覚えています(かなり恥ずかしい歴史...)


しかし、このままでは硬過ぎて(両面針金でガチガチなので)あまりにも機能性に欠けるということで、次に作ったのがこちら



片面にフェルトを使用しています。

他の素材を加えたことによって急にアイデアの幅が広がったのか、次に作ったのがこちら



なんだかいきなり今のNEOの感じに近づいてきましたね。

これは長財布のようなものです。

いつの間にか初期の袋状のアイデアは捨ててますね。

突然日用品にシフトしました。


そしてもうちょっとコンパクトにまとめようと言うことで次に作ったのが



これはもうほぼ現在のNEO財布ですね。

塩ビチューブも使い始め、より複雑な立体構造を意識しつつ、上手いことデザインとして落とし込むということに成功しかけています。(針金剥き出しなので、使っていると針金が折れて危険だったので改良しました)


ここまでくるのに約一年ほどかかったと思います(今回載せた写真の他にも大量の試作品があります...)


そして現在.....


NEOのお財布はたくさんの種類がありますが、初期のアイデアをダイレクトに組み込んでいるのはこちらのタイプだと思います。


針金シートから長い道のりでしたが、なんとか形になってきました。


最後に、なぜお財布だったのか?と疑問を持つ方がいると思うのですが、多分単純に大体のひとがいつも持ち歩いていて、日常的に使用する一番身近なアイテムだからだとおもいます。


またまた長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださった皆さまありがとうございました〜!!


それではまた👲🙏

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